幕末志士

今ちょうど、幕末志士が最後の配信をしている。

 

ニコニコに出会って以来ずっと彼らの動画を観てきたが、当初から二人の関係性はほとんど変わっていない気がする。

一時期はチャンネルの会員にもなっていたし、大学入試直前の1月は専ら幕末の動画を片っ端から見返して過ごした。坂本の独特のイントネーション(北海道の方言?)が一時期うつってしまったこともあった。定山渓に憧れを抱いたのも幕末の配信を見てからだ。いろいろな掲示板の幕末スレを覗いてある種の世界の広さを感じたこともよく覚えている。

 

こんな感じの友達は自分にはいない。小学生のころから30中盤に差し掛かるまで文字通りずっと一緒にいるというのは想像しがたい。

そんな友達が自分にいたら気持ち悪いと思う。いろんなコミュニティに属して、それぞれのコミュニティで気の合う少数の人と交流していく、という生き方をしてきたように思われる。自分がそういう関係性を築いていったのだろうし、そういう関係性が今の自分を形成している。でも小学生の頃に幕末のような関係性の親友ができていたら、そういう人生もまた良さそうだと思う。

 

他人といるにはそれなりに理由がある。感性が似ていて性格が違うというのは一番良い関係であると思う。ニコイチというのはそういうことだ。配信ではどうしても西郷に過保護な坂本という関係が現れがちだが、坂本だっておおいに助けられたに違いない。他人を通して自分を見れば、少なくとも見る気になるところまでたどり着ければ、どんな他人も自分にないものを持っているということに気づく。だが、ポッカリ大きく欠けている部分にピッタリはまるような他人にはそう出会えるものではない。

 

二人旅 道はわかれど すぐ横に  坂本竜馬

らしい。また幕末として戻ってきても、またいつか終わるなら視聴者にとってはどのみち同じだ。二人の関係性が変わらず続けばそれが良い。何かの拍子に変わってしまっても、自分の形とぴったり合うピースがこの世に存在していたという事実は変わらない。しかもそれは幕末志士という形で残り続ける。いちファンとしてはそれで良い。