メソッド

何かを成し遂げるためのあらゆるメソッド・ノウハウの中で最も重要なのは、「とにかくやる」ということだ。この観点が抜けていては、どれだけ的確なメソッドであっても意味がない。

とは言っても、「とにかくやる」はただがむしゃらにやることではない。自分で考えながらとにかく手を動かしてみなければならない。そうして自分なりの行動の傾向性、メソッドがある程度構築されていなければ、数多くある既存のメソッドのどれが最も適当なのか知ることもできない。だからメソッドは常に「とにかくやる」から遅れている。

それゆえ、あるメソッドの重要性を理解し、実践することのできる人はそれをすでにある程度実践しているし、逆に本当にそのメソッドを必要としている人はそれを理解し実践することができないのだ。

思うに、多くの生徒は「とにかくやる」ことの重要性を学校で十分に教わらないまま、大学へ進学し、社会に出ているような気がする。教師が教えられることは、「とにかくやること」と、「とにかくやる」ための土台となる僅かな知識に過ぎない。

 

昔から自分は、~日に試験があるからその次の日には自分はもう遊んでいるはずだ、とありきたりな考えを巡らすときに、でもそれまでには勉強を十分にする必要があり、それをしなければならないのは他でもない自分なのだ、という意識が強くあった。