道徳

「ある価値観から見て「不道徳な、くだらない、取るに足らない」候補が出てくることこそ普通選挙の意義というやつなので、そこを攻撃するのは筋が悪い」というツイートを見た。 筋が悪いとはどういう意味だろうか。相手の不道徳を非難して支持者を得られるな…

性と音楽

アンサンブルというのは、ある意味で性のあり方ではないかと思うことがある。というのも、人間が生まれたときに、生物的に男か女かどちらかとして生まれてくるように、アンサンブルをする際には、それぞれの楽器の特性と不可分な演奏者として生まれ直す必要…

自然

自然の愛と怖さはまったく同じであるように思えるのはなぜなのか? ふとした瞬間に自然を感じる。今聴いていたJamesのピアノやトライアングルなどがそうで、どうしようもないほどの生命力が一瞬感じられ、それが怖いのか愛おしいのかわからない。本物の自然…

6/13

車椅子のおじさんが公衆トイレの洗面台のそばで英語で話していた 仕返しの話かなんかをしていて 最後はお金を渡して 彼が立つと公衆トイレの外の屋根の下にいた ものすごい雨が降っていた 屋根の下にはほかにも人がいて ガラス張りの向こうにも人がいた 誰と…

宇多田ヒカル『初恋』

宇多田ヒカルの中ではこのアルバムを最もよく聴く。 このアルバムを初めて聴いたときは、ドラムにクリスデイヴが参加しているという話を聞いてのことだった。彼は現代のドラマーでは明らかに別格の存在だが、この『初恋』では100点満点の文句の付け所のない…

大人になる?

オンライン授業で自分の画面が暗いことを指摘されて「すべての光から背を向けてるので」と言ったことが頭に残っている。なんとなくカッコいい響きだが、光から背を向けているようでは、それはまだ大人とはいえないという思いがある。じゃあ本当の意味で大人…

東京

本棚が届いたので早速本を引越しさせた。かなり良い具合だ。これに入らなくなるくらいの本を手に入れているときには、この家をすでに出ているかもしれない。 90〜00年代の秋葉原に対する懐古的なツイートを見た。しかしなにせ世代ではないので、古き良き…

駅のノスタルジー

無意味で良いじゃん、無意味であることこそが大事だ、みたいな、意味に全振りしたスタンスを音楽に持ち込んだものはあまり聴かない(こと音楽に関してそういうものはどうしても良いと感じない)。つまりVaporwaveみたいな音楽のことだが、それと近い(と言わ…

幕末志士

今ちょうど、幕末志士が最後の配信をしている。 ニコニコに出会って以来ずっと彼らの動画を観てきたが、当初から二人の関係性はほとんど変わっていない気がする。 一時期はチャンネルの会員にもなっていたし、大学入試直前の1月は専ら幕末の動画を片っ端から…

フリーな衝動に身を任せてみる

突然涼しくて気持ちいい日がやってきた。この独特の涼しさの匂いで、またそういう季節になったことを実感する(これは匂いではないかもしれない。もしくは匂いだけではないかもしれない。でもなんか匂いっぽいなとずっと思っている「感じ」だ)。決まって物…

あふれかえった本をどうするか

最近は(結構前から?)noteがすっかり流行って、はてブはオワコンになりつつあったりするんだろうか。インターネットとともに育った日陰人間としては流行り廃りのサイクルが早いのもなんか寂しい。その割に自分が生まれる前に始まったエヴァとかは今でも根…

言葉遊び

‪本当にこの小さい紙を舌に乗せるだけで俺の人生は変わってしまうのだろうか?という問いは、この紙が俺の人生を変えてしまうかもしれないという恐れと表裏一体で、それは今までの人生そのものでもある。恐れは問いによってこそ表出してくるし、問いも恐れな…

2/8 部室

祭に来た。二階建ての日本家屋風の建物だ。私は一階にあった多目的トイレにこもり、ホテルのドアについているような覗き窓を見ながら、なにかが来るのを待っている。 時折誰かがやってくる。覗き窓はとても見づらい。私はなんとかそれらをやりすごした。トイ…

ドラムでメロディを演奏する

打楽器の打楽器性とはなにか。音程がないこと、メロディを奏でることを目的としていないこと、メロディ楽器に輪郭をつけることなど、様々な言い方をすることができる。 実際にはピアノやビブラフォンも打楽器であるため、打楽器という分類では上のような説明…

最も死に迫った音楽

今回取り上げるのは、1982 年に録音され、2002 年にウィリアム・ バシンスキー William Basinski によって発表された≪The Disintegration Loops≫というアルバム作品である。 本作はアルバムではあるが、「Dlp 1.1」と「Dlp 2.1」の二曲という少ない曲数から…